暖かさと軽さを兼ね備え、冬に大活躍の羽毛布団。睡眠の質が注目されている昨今、必ず持っておきたい寝具の1つです。
ですが、いざ羽毛布団を購入するとなると価格や暖かさの違いがわからず、どれを買えばいいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ニトリ・無印良品・西川・タンスのゲンなどの人気メーカーの中から、おすすめ羽毛布団6選をご紹介します。
各商品の違いや羽毛布団選び方も詳しく解説していますので、羽毛布団選びに困っている方は、ぜひ参考にしてください。
▼おすすめ羽毛布団比較早見表(シングルサイズ比較)
商品/評価 | 価格 (税込) | 羽毛 充填量 | 羽毛の種類 | ダウン率 | ダウンパワー | 縫製方法 |
---|---|---|---|---|---|---|
【タンスのゲン】 羽毛布団 ホワイトグースダウン 93% | 24,999円 | 1.0kg (本掛け) | グース (台湾/中国等 産) | 93% | 400㎤/g | 立体キルト |
【ニトリ】 ムーンシャンテンN | 13,900円 | 1.0kg (本掛け) | ホワイトダック (中国産) | 85% | 330㎤/g | 立体キルト |
【ニトリ】 2枚合わせ 羽毛掛け布団 | 19,990円 | 0.3kg + 0.8kg (2枚合わせ) | ダック (中国産) | 50% 90% | 240㎤/g 350㎤/g | – |
【無印良品】 防ダニ羽毛掛ふとん 二層式 | 39,900円 | 1.3kg (本掛け) | グース (日本産) | 85% | 400㎤/g | 2層キルト |
【西川】 羽毛布団 ドイツ産グース 90% | 51,800円 | 1.2kg (本掛け) | グース (ドイツ産) | 90% | – | 立体キルト |
【ニトリ】 完全2層式 マザーグースダウン 93% (ULG-5 n S) | 59,900円 | 1.2kg (本掛け) | マザーグース (ポーランド産) | 93% | 435㎤/g | 2層キルト |
※本記事内で紹介している価格等の商品情報は記事作成時のものとなります。
最新情報は購入前にご自身で改めてご確認ください。
羽毛布団の魅力ってなに?
羽毛布団の大きな魅力は、「保温性」「軽さ」「通気性」の3つ。
羽毛布団には使用されるのは、寒暖差の激しい環境で育った水鳥から採れるダウンです。
水鳥のダウンは、気温が下がるとフワッと広がる性質があり、たくさんの空気を取り込めます。
上記のような水鳥のダウンの特徴によって、軽さと暖かさの両立を実現しています。
また、羽毛は調湿性や通気性にも優れているため、蒸れの心配もなく気持ちよく眠れるのも魅力です。
羽毛布団は一度買えば長持ち。打ち直しもできる
羽毛布団の寿命は一般的に10〜20年程度と言われています。
安いものでも1万円以上する羽毛布団ですが、長期的に見ればウールやポリエステルの掛け布団よりもコスパが良いです。
さらに下記の3つを守ることで、羽毛布団をより長持ちさせられます。
- 月に2〜3回日陰干しをする(直射日光はNG)
- 掛け布団カバーを使用する
- 収納する時は圧縮袋は使わない
また、中身がヘタってきた際には打ち直しも可能です。
羽毛布団の選び方
羽毛布団を選ぶ際に見ておきたいポイントは、以下の6つです。
- 充填量
- 羽毛の種類
- ダウン率
- ダウンパワー
- 縫製方法
- 側生地
それぞれ詳しく解説していきます。
羽毛の充填量によるタイプの違いを知ろう
羽毛布団は、充填量(吹き込まれている羽毛の量)によってタイプが変わります。
充填量が多い方が暖かさが増すため、寒い時期に適しています。
近年特に人気なのは、肌掛けと本掛けが合わさった『2枚合わせタイプ』です。
肌掛けと本掛けがボタンでくっついて重なっている羽毛布団で、季節ごとに着脱することで一年中利用できます。
夏の冷房対策として使用したいなら肌掛け布団、冬用の暖かさ重視のものなら本掛け布団など、自分の目的に適したタイプを見つけましょう。
羽毛の種類を知ろう
ダウンには、アヒルの羽毛である『ダックダウン』、ガチョウの羽毛である『グースダウン』、そしてグースダウンの中でも長期間飼育された親鳥の羽毛の『マザーグースダウン』の3種類があります。
ダック < グース < マザーグースの順にダウン(ダウンボール)は大きくなり、ダウン(ダウンボール)の大きさの違いは羽毛布団の品質に影響します。
ダック | グース | マザーグース | |
---|---|---|---|
ダウンの 大きさ | 中 | 大 | 特大 |
重さ | 重 | 軽 | 軽 |
ニオイ | 大 | 少 | 少 |
価格 | 1~3万円 | 3~6万円 | 6万円~ |
ダックダウンは比較的低価格で購入できますが、一つ一つの羽毛が小さく、グースよりも暖かさで劣ります。
十分な暖かを出すためには羽毛の量を増やさないといけないため、重くなりがちなのも難点です。
一方のグースダウンは羽毛一つ一つが大きいため、保温性・軽量性に優れますが、価格も高額になります。
ダック(アヒル)は雑食、グース(ガチョウ)は草食であるため、ニオイにも差が出ます。
ニオイに敏感な人はグースのものを選びましょう。
羽毛の産地を比較しよう
一般的に、寒い地域や寒暖差の激しい地域で採られた羽毛の方が品質が高くなります。
これは、より厳しい寒さに耐えるために良質な羽毛が育まれるためです。
特に北緯50度前後に位置する羽毛の産地は『ダウンベルト』と呼ばれ、高品質な羽毛の産地として有名です。
ポーランドとハンガリーは国家プロジェクトとして羽毛の品質改良を進めてきた歴史と水鳥を飼育するのに適した自然環境に恵まれているため、特に高品質な羽毛が採れる地域と言えます。
ダウン率は90%以上を目安に選ぼう
羽毛布団にはダウンとフェザーの比率を表す『ダウン率』というものがあります。
ダウンが51%以上使用されているものが『羽毛布団』、ダウンが50%以下のものは『羽根布団』となります。
ダウンの割合は高ければ高いほど、保温性や調湿性に優れます。
その分価格も高くなりますが、目安としてダウン率90%のものを選ぶのがおすすめです。
ダウンパワーは350以上を目安に選ぼう
ダウンパワー(cm3/g)は、ダウンがどれだけ膨らむ力が持っているかを示した数値です。
ダウンパワーが高い羽毛布団はより、多くの空気を取り込むことができるため、保温性・軽量性・弾力性が高くなります。
300〜 | 350〜 | 400〜 | 440〜 |
---|---|---|---|
ニューゴールドラベル | エクセルゴールドラベル | ロイヤルゴールドラベル | プレミアムゴールドラベル |
日本羽毛製品協同組合は、ダウンパワーによる羽毛布団の品質基準が設けられており、ダウンパワーの数値によってラベルを発行しています。
羽毛布団の暖かさやふっくら感をしっかりと感じたい場合はダウンパワー350以上のものがおすすめです。
縫製方法の違いを知ろう
羽毛布団には、主に3種類のキルト(縫製方法)があります。
- 平キルト・・・価格重視
- 立体キルト・・・コスパと機能のバランス重視
- 2層キルト・・・暖かさ重視
基本的には機能や価格のバランスから、立体キルトがおすすめです。
下記の特徴を理解し、自分に合ったキルトを見つけましょう。
コスパ重視なら「平キルト」
平キルトは羽毛布団の表生地と裏生地を直接縫い付ける縫製です。
価格を抑えられるメリットがありますが、縫い合わせ部分は空気層ができず、逆に熱が逃げてしまうため保温性は劣ってしまいます。
暖かさと軽さを求めるなら「立体キルト」
立体キルトは表生地と裏生地の間にマチを入れる縫製です。
キルト部分もしっかりと膨らみが出るため、暖かい空気層によって暖かさはしっかりと保たれます。
また、羽毛布団ならではの「フカフカ感」も出るため、寝心地も良くなります。
市販の羽毛布団でもっとも用いられている縫製です。
とにかく暖かさを求めるなら「2層キルト」
2層キルトは表生地と裏生地の間にもう1枚の生地を挟み込み、表裏で縫い目が互い違いになるように縫製します。
表裏で縫い目がズレるため、熱が逃げにくく保温性が非常に高いのがメリットです。
一方、使用する生地の量が多いため、「価格が高い」「重くなる」といったデメリットもあります。
側生地は綿100%がオススメ
最近では低価格で耐久性が高いポリエステル生地のものが主流ですが、羽毛布団の側生地は綿100%のものがおすすめです。
綿は吸湿性に優れ、ムレなく快適な睡眠の手助けになります。
特に毛布などと一緒に使う人は、布団内の湿度が高くなりがちなので綿100%のものを選びましょう。
羽毛布団のおすすめランキングベスト6
羽毛布団の正しい選び方に基づいて、おすすめの羽毛布団ランキングベスト6を紹介します。
▼おすすめ羽毛布団比較早見表(シングルサイズ比較)
※本記事内で紹介している価格等の商品情報は記事作成時のものとなります。
最新情報は購入前にご自身で改めてご確認ください。
商品/評価 | 価格 (税込) | 羽毛 充填量 | 羽毛の種類 | ダウン率 | ダウンパワー | 縫製方法 |
---|---|---|---|---|---|---|
【タンスのゲン】 羽毛布団 ホワイトグースダウン 93% | 24,999円 | 1.0kg (本掛け) | グース (台湾/中国等 産) | 93% | 400㎤/g | 立体キルト |
【ニトリ】 ムーンシャンテンN | 13,900円 | 1.0kg (本掛け) | ホワイトダック (中国産) | 85% | 330㎤/g | 立体キルト |
【ニトリ】 2枚合わせ 羽毛掛け布団 | 19,990円 | 0.3kg + 0.8kg (2枚合わせ) | ダック (中国産) | 50% 90% | 240㎤/g 350㎤/g | – |
【無印良品】 防ダニ羽毛掛ふとん 二層式 | 39,900円 | 1.3kg (本掛け) | グース (日本産) | 85% | 400㎤/g | 2層キルト |
【西川】 羽毛布団 ドイツ産グース 90% | 51,800円 | 1.2kg (本掛け) | グース (ドイツ産) | 90% | – | 立体キルト |
【ニトリ】 完全2層式 マザーグースダウン 93% (ULG-5 n S) | 59,900円 | 1.2kg (本掛け) | マザーグース (ポーランド産) | 93% | 435㎤/g | 2層キルト |
コスパ最強のグースダウン 【タンスのゲン/ホワイトグースダウン93%】¥24,999~
羽毛充填量 (シングル) | 1.0kg:本掛け | 羽毛の種類 | ホワイトグース (台湾/中国等 産) |
ダウン率 | 93% | ダウンパワー | 400㎤/g |
縫製方法 | 立体キルト | 側生地 | ポリエステル85% 綿15% |
タンスのゲンの「ホワイトグースダウン93%」は圧倒的にコスパが高いグースの本掛け羽毛布団です。
グースダウンでダウン率93%の本掛け羽毛布団の相場と比較すると約半額の価格設定となっています。
価格は圧倒的に低いですが品質が低い訳ではなく、Amazonのレビューも4.3と高評価です。
また、オプションとして羽毛の充填量を増量が可能で、使用環境に合わせて暖かさを調整できます。
3万円程度の予算で羽毛布団を探している人はぜひ購入を検討してみてください。
低価格の本掛け羽毛布団 【ニトリ/ムーンシャンテンN】¥13,900~
羽毛充填量 (シングル) | 1.0kg:本掛け | 羽毛の種類 | ホワイトダック (中国産) |
ダウン率 | 85% | ダウンパワー | 330㎤/g |
縫製方法 | 立体キルト | 側生地 | ポリエステル85% 綿15% |
ニトリのムーンシャンテンNは、13,900円から購入できる圧倒的にコスパの高い羽毛布団です。
充填量1.0kgの本掛け羽毛布団でこの価格はかなりコスパが高いと言えます。
価格が安い羽毛布団は、羽毛の質が低かったり、洗浄が十分にされていないことでニオイが気になる場合がありますが、抗菌防臭加工がされているため、ニオイ対策もバッチリです。
ダウン率やダウンパワーがやや低いため、真冬の時期は毛布などと組み合わせて使用するのがおすすめです。
これ1枚で通年OKな2枚合わせ羽毛布団 【ニトリ/2枚合わせ羽毛布団】¥19,990~
羽毛充填量 (シングル) | ①0.3kg(肌掛け) + ②0.8kg(合い掛け) :2枚合わせ | 羽毛の種類 | ダック (中国産) |
ダウン率 | ①50% ②90% | ダウンパワー | ①240㎤/g ②350㎤/g |
縫製方法 | – | 側生地 | ポリエステル85% 綿15% |
ニトリの「2枚合わせ羽毛布団 ホワイトダックダウン90%+50% (ムーンシャンテン)」は、人気の2枚合わせタイプの羽毛布団です。
夏は肌掛け布団、春秋は合い掛け布団、そして冬は2枚を合わせて使用できるため、1年を通してこれひとつで済ませることができます。
制菌加工・抗菌防臭加工・消臭加工がされているほか、洗濯機で洗濯もできるため、羽毛布団本体を清潔に保ちやすいという特徴もあります。
暖かさ抜群の二層グースダウン 【無印良品/防ダニ 羽毛掛ふとん・二層式】¥39,900~
羽毛充填量 (シングル) | 1.3kg:本掛け | 羽毛の種類 | グレーグース (日本産) |
ダウン率 | 85% | ダウンパワー | 400㎤/g |
縫製方法 | 二層キルト | 側生地 | ポリエステル100% |
無印良品の「防ダニ 羽毛掛ふとん・二層式」は、無印良品の掛け布団の中でも人気が高い商品です。
使用されているグースのダウンは、ダックよりもダウンボールが大きいため保温性・調湿性に優れています。
また、グースダウンはニオイが少ないのもメリットです。
二層キルトで縫製されているため、保温性はさらに上がります。
グースダウンの二層キルト本掛け羽毛布団を3万円台で購入できるのは珍しいため、暖かさは譲れないけど価格は抑えたいという人にはピッタリの商品です。
細部まで高品質な一流羽毛布団 【西川/羽毛布団日本製ドイツ産グース90%】¥51,800~
羽毛充填量 (シングル) | 1.2kg:本掛け | 羽毛の種類 | ホワイトグース (ドイツ産) |
ダウン率 | 90% | ダウンパワー | 380㎤/g |
縫製方法 | 立体キルト | 側生地 | 綿100% |
良質な羽毛布団を求めるなら、西川の羽毛布団がおすすめです。
「羽毛布団日本製ドイツ産グース90%」は、良質で大きいダウンボールを持つドイツ産のホワイトグースを使用しています。
また、30マスの立体キルトは身体へ細かくフィットしてくれるため、暖かい空気を逃さずに保温してくれます。
洗浄度の高さや綿100%の側生地など、細部まで高品質にこだわって作成されているため、一生モノの羽毛布団を探している人におすすめの羽毛布団です。
ニトリ本気の羽毛布団 【ニトリ/ULG-5】¥59,900~
羽毛充填量 (シングル) | 1.2kg:本掛け | 羽毛の種類 | ホワイトマザーグース (ポーランド産) |
ダウン率 | 93% | ダウンパワー | 435㎤/g |
縫製方法 | 2層キルト | 側生地 | ポリエステル100% |
「ULG-5」は、ニトリの羽毛布団の中で最高品質の商品です。
価格もニトリの羽毛布団の中ではもっとも高額ですが、良質なポーランド産のマザーグースの本掛け羽毛布団としては相場よりもお手頃な価格となっています。
ダウン率93%で2層キルトのマザーグース本掛け羽毛布団は、使う環境によっては暖かすぎる場合もあるため、ご自身が求める暖かさのレベルを確認してから購入しましょう。
ニトリの「ULG-5」は、10万円以下でとにかく暖かい羽毛布団を求める人におすすめです。
羽毛布団は高額な買い物となるため、購入後のアフターサービスも大事になります。
ニトリは実店舗数が多いため、商品購入後に何かあった際に相談しやすいのも大きなメリットです。
自分にとって最高の羽毛布団を見つけて最高を眠りを。
寒暖差が激しい日本では寝具選びはとても重要です。
特に羽毛布団は寝具の中でもマットレスに次ぐ高額商品となるため、自分に合ったモノをしっかりと選ぶ必要があります。
この記事を参考に、皆さんにとってベストな羽毛布団をぜひ見つけてください。