引越しの際に意外と悩むのがカーテン。
一般的には厚手の布製カーテンを想像することが多いと思いますが、カーテンの種類はブライドやロールスクリーンなど様々です。
今回は9種類のカーテン(窓装飾品)について、メリットデメリットを含めて特徴を解説していきます。
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カーテンの種類を一挙紹介
カーテンの種類とそれぞれの特徴について解説します。
種類やカーテンの色の選び方次第で部屋の印象は大きく変わるので、それぞれのメリットやデメリットも踏まえて参考にしてください。
ドレープカーテン
ドレープカーテンは、いわゆる一般的なカーテンです。
「ドレープ」とはヒダという意味を指します。
ドレープカーテンの1番の特徴は、なんといっても色や柄の豊富さ。
そのため、どんなインテリアスタイルにも合わせやすいベーシックな窓装飾品です。
メイン機能となる遮光に加えて遮熱や遮音機能も兼ね備えているため、様々な観点から生活をサポートしてくれるインテリアアイテムと言えます。
また、どんな形状の窓にも合わせやすいのも選ばれる理由の1つです。
- 色・柄・機能が豊富
- 2倍ヒダ・1.5倍を選べる
- 洗濯などのメンテナンスがしやすい
- 遮光
- 遮熱
- 遮音
- 防炎
- ウォッシャブル
レースカーテン
レースカーテンは、光は取り入れつつも外からの視線をカットするプライバシー保護の機能が基本的な役割になります。
レースカーテンを選ぶ際の注意点として、遮象レースカーテンとミラーレースカーテンの2種類があることを把握しておきましょう。
レースの種類 | 遮象レース | ミラーレース |
---|---|---|
仕組み | 密度の高い生地によって見えづらい | 光を反射する生地によって見えづらい |
特徴 | ・昼夜関係なく見えづらい ・中から外も見えづらい | ・中から外は見えやすい ・夜や天気が悪い日は効果が低い |
周囲からの視線がない高層マンションの部屋などではレースカーテンをつけないことも多いです。
しかし、レースカーテンの断熱性によって冷暖房の効きが良くなったり、UVカットの機能付きのものもあるので必要な機能がついているレースカーテンをつけるのもおすすめです。
- 視線カット以外にも様々な機能がある
- 遮象レースとミラーレースがある
- 洗濯などのメンテナンスがしやすい
- 外からの目隠し
- 採光
- 花粉キャッチ
- 断熱
- UVカット
ローマンシェード
ローマンシェードはカーテンと同じ生地で作成する窓装飾品で、縦に開閉するカーテンとしてイメージするとわかりやすいでしょう。
一般的に呼ばれる「シェード」=「ローマンシェードです」
コードを引っ張ることで縦に上下する構造となっており、カーテンとは違いヒダがないためスッキリとしたスタイリッシュな印象になります。
また、ローマンシェードはピーコックシェードやバルーンシェードなど、さまざまなスタイルで作成することも可能です。
他の窓装飾品よりも優雅で美しい部屋を演出することができるのはシェードの大きな特徴です。
- カーテンと同じ生地で作成できることが多い
- コードで上下に動かす
- スッキリとした見た目になる
- 縫製の違いでさまざまなスタイルが可能
- 外からの目隠し
- 調光
- 遮光
ロールスクリーン
ロールスクリーンもシェードと同様に上下の動きで光の調整をするアイテムです。
シェードとは違い、生地をパイプで巻き上げるため、生地の溜まりができずにすっきりとした印象になります。
また、ロールスクリーンの生地は樹脂加工されており、見た目のツヤ感やパリッとした触り心地もシェードとの大き違いとなります。
調光タイプという目隠し機能と採光機能が両立されるような種類もあるため、希望に合わせたアイテムを選びやすいのもロールスクリーンのメリットです。
- 上下の動きで光の調整を行う
- パイプで巻き上げるためすっきり見える
- 樹脂加工されているためツヤ感・パリッと感がある
- 外からの目隠し
- 調光
- 遮光
アルミブラインド
アルミブラインドは、スラットと呼ばれる羽の角度調整や上下の動きによって、調光・目隠しなどを行うアイテムです。
アルミ素材のため、基本的には柄がなく無機質なものが多いですが、最近は木目調デザインのものなども増えてきています。
アルミブラインドは価格が安いという点も大きな特徴。
この紹介しているウッドブラインドと比較すると半分以下の価格となることも多く、気軽に設置できるのもメリットです。
また、重量もかなり軽いため、取り付けやメンテナンスも楽に行うことができます。
- スラット(羽)の動きで調光・目隠しを行う
- 無機質でクールな印象になりやすい
- 価格が安い
- 比較的軽い
- 外からの目隠し
- 調光
ウッドブラインド
ウッドブラインドもスラット(羽)の動きによって、調光・目隠しなどを行います。
木製のため、ドアなどの建具とコーディネートすることで部屋の統一感を一気に高めることができます。
ウッドブランドはデザイン性が良い一方で、重量がかなり重い点、価格が高い点などはデメリットです。
また、スラット一枚一枚の間に隙間ができてしまうため、光漏れも起きやすいことも注意が必要。
遮光性を気にする人は寝室などでの使用は避けましょう。
- スラット(羽)の動きで調光・目隠しを行う
- デザイン性が高い
- 価格が高い
- 重い
- 外からの目隠し
- 調光
- 遮熱
バーチカルブラインド
バーチカルブランドは縦型ブライドとも呼ばれ、スラット(羽)を回転させて調光したり、横にスライドすることで開閉することはできるアイテムです。
バーチカルブラインドは、モダンでスタイリッシュな見た目と操作性の高さから近年人気となっています。
縦型の羽は窓を大きく見せる効果があるため、開放感のある印象にもなります。
また、羽はひとつひとつ取り外すことができ、メンテナンスのしやすさも人気の理由です。
デメリットとしては、価格が高い点があげられます。
また、回転によって室内に数cm羽が食い込むため家具のレイアウトや動線確保などにはやや注意が必要です。
- スラットの回転で調光、横へのスライドで開閉ができる
- スラットが取り外せるためメンテナンスが簡単
- 窓が大きく見える
- 価格が高い
- 回転分の動線確保が必要
- 外からの目隠し
- 調光
- 遮熱
プリーツスクリーン
プリーツスクリーンは、蛇腹状におられたスクリーンを開閉することで遮光するアイテムです。
和紙素材のものが多く、現代版の障子のような立ち位置となっています。
プリーツスクリーンは、外からの視線を遮りつつも室内に光を取り入れやすいこと大きな特徴です。
また、障子よりも破れづらく耐久性が高いこともメリット。
ただし、特に画像のようなツインタイプは2枚の生地を1つのコードで操作するため、開閉方法はやや複雑になるので注意しましょう。
- 室内に光を取り入れるのに向いている
- 障子よりも耐久性が高い
- 開閉操作がやや複雑
- 外からの目隠し
- 調光
- 採光
ハニカムスクリーン
ハニカムスクリーンはプリーツスクリーンの一種です。
ハニカムスクリーンになると、2枚の生地を重ねて六角形の空洞が作られる構造になります。
六角形の空洞によって空気の層が生まれるため、遮熱機能が追加されます。
また、空洞部分にコードを通すため、プリーツスクリーンで発生してしまう光漏れがないのもメリットです。
- プリーツスクリーンの機能に加えて遮熱性が高い
- コード穴による光漏れがない
- 外からの目隠し
- 調光
- 採光
【お部屋別】カーテンの種類の選び方
ここからは部屋別でおすすめのカーテンの種類について解説します。
リビング
リビングは比較的大きめな窓になること、出入りが多くなることを踏まえて、ドレープカーテン+レースカーテンの組み合わせかバーチカルブラインドがおすすめです。
また、大きい窓と併せて小窓がある場合は、色のバリエーションが豊富なカーテンやローマンシェードで大きい窓と色を統一させてあげましょう。
また、リビングでのエアコンの使用時間が長い場合は遮熱機能も気をかけてあげましょう。
バーチカルブラインドの場合は、オープン時に遮熱ができないため注意が必要です。
寝室
寝室は遮光性にこだわって、濃い色のカーテンがおすすめです。
ただし、日の光で起床したいという人はある程度光を通す薄い色のカーテンやロールスクリーン、ローマンシェードなどをおすすめすることもあります。
和室
和室では、和の雰囲気を意識してウッドブラインドやプリーツスクリーン、ハニカムスクリーンなどでコーディネートするのがおすすめです。
近年はリビングの一角に小さな和室スペースが設けられている場合もあります。
その場合は、リビングのカーテンと色や素材を合わせることで空間全体で統一感を出しましょう。
こども部屋
子ども部屋にはシェード・ロールスクリーン・ブラインド類など、コードやチェーンで操作するアイテムは事故につながる可能性があるため控えましょう。
幼少期は明るい雰囲気のカーテンをつけ、成長に合わせて変更するのがおすすめです。
キッチン
キッチンでは万が一に備えて、燃えない素材のアルミブラインドや防炎加工がされている生地のカーテンやロールスクリーンなどにしましょう。
特にロールスクリーンは樹脂加工されており、埃が出づらいためおすすめです。
カーテンレールの種類
カーテン本体と併せて、カーテンレールの選び方も重要です。
適切なカーテンレールを選ぶことで、採光や遮光、断熱、防音などの機能を高め、快適な空間を演出することができます。
機能レール:スムーズな開閉と豊富な機能性
機能レールは、カーテンの開閉をスムーズに行うことに特化したレールです。
主にアルミや樹脂などの素材で作られており、滑車タイプのランナーを採用しているため、重いカーテンでも軽々と開閉できます。
機能性レールには、以下のような種類があります。
C型レール
最もオーソドックスなタイプで、シンプルなデザインと豊富な機能性が特徴です。カーテンボックスとの相性も良く、すっきりとした印象のお部屋にしたい方におすすめです。
角型レール
C型レールよりもレール幅が広く、存在感のあるデザインが特徴です。
遮光性の高いカーテンや、厚手のドレープカーテンを使用したい方におすすめです。
I型レール
カーブレールなどに使われることが多いタイプで、曲線的なレール形状が特徴です。窓の形に合わせてレールを曲げることができるため、出窓や湾曲した窓にも対応できます。
装飾性レール:デザイン性を重視した空間演出
装飾性レールは、デザイン性に特化したレールです。
木製や金属製など、様々な素材やデザインのレールがあり、お部屋の雰囲気に合わせて選ぶことができます。
装飾性レールには、以下のような種類があります。
木製レール
温かみのある木目調のデザインが特徴で、ナチュラルな雰囲気のお部屋にぴったりです。
様々な樹種やカラーバリエーションがあり、お部屋のインテリアに合わせて選ぶことができます。
金属製レール
スタイリッシュなデザインが特徴で、モダンな雰囲気のお部屋にぴったりです。
アイアンやアルミなど、様々な金属素材で作られたレールがあり、それぞれ異なる質感が楽しめます。
また、金属ならではの個性的な形状で作成されたものも多く、さまざまなインテリアスタイルに合わせた作成が可能です。
カーテンフックの種類
実はカーテンフックも種類があります。
それぞれ違う特徴があるので確認しておきましょう。
Aフック
Aフックは一般的なタイプのカーテンフックです。
レールが見える形状が特徴で、基本的にはどんな取り付け不可になることがないフックです。
Bフック
Bフックは、レールを隠すように取り付けられるカーテンフックです。
カーテンレールが見えないため、スッキリとした印象を与えることができます。
カーテンレールが壁ではなく天井についている場合はBフックは取り付けができないので注意しましょう。
正しいカーテンの種類を選んで素敵やお家づくりを
いかがでしたでしょうか。
自宅の環境や間取りごとに、それぞれ適したカーテンの種類があることがわかりました。
正しいアイテムを選んでおしゃれで素敵なお家づくりを目指しましょう。
【画像参照元】
TOSO公式カタログ
スミノエ公式カタログ