コンパクトサイズで価格もお手頃な脚付きマットレス。
しかし、脚付きマットレスはおすすめしないと言われるくらいデメリットが多いのも事実です。
今回は脚付きマットレスのデメリットとメリットをまとめてみました。
脚付きマットレスの特徴や、買うのをやめた人が見つけたデメリットを紹介します。
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脚付きマットレスのデメリット
ベッドフレームを準備しなくていいので、一見良さそうに感じる脚付きマットレス。
ですが脚付きマットレスにはいくつかデメリットがあります。
脚付きマットレスはやめた方がいい人も多いため、購入前にしっかりチェックしましょう。
寝心地にこだわるならおすすめしない
市場に多く出回っている脚付きマットレスはコスパ重視の製品が多いです。
生産コストを抑えるため、内部に使用している素材は少なめに設定されています。
具体的には、低反発ウレタン層の厚み、コイル(金属バネ)の数といった寝心地には欠かせない要素を少しカットしているわけです。
そのため、どうしても寝心地が犠牲になってしまいます。
寝心地にこだわる人は脚付きマットレスはやめて、自分に合うおすすめマットレスを選びましょう。
耐久性、メンテナンス性が低い
マットレスに脚がついているという簡素な構造になっているため、ベッドフレームと比較するとどうしても耐久性が劣ります。
通常のマットレスは長期使用で生じてしまう「へたり」を分散させるために、定期的に頭側と足側で180度回転させたり、表側と裏側を回転させて使用することがメンテナンスになります。
ですが、脚付きマットレスは裏側に脚があるため、頭側と足側を回転させることしか出来ません。
これが脚付きマットレスが耐久性、メンテナンス性が低いといわれる理由です。
高級感がない
脚付きマットレスはお部屋に高級感を与えません。
脚付きマットレスは、その名の通りマットレスと脚だけのデザインなので、どうしても簡素でシンプルな印象を受けます。
たとえば高級ホテルの客室などでは、ベッドフレームは高級感の演出には欠かせない家具です。
そのため、高級感やホテルライクなインテリアを目指すのであれば脚付きマットレスは向いておらず、おすすめできません。
ヘッドボードがない
ヘッドボードとは、ベッドフレームの頭側にある板のことです。
脚付きマットレスにはヘッドボードがありません。
ヘッドボードは構造体の一部として、体を支える助けになることはもちろん、便利な機能が付いたものが販売されています。
たとえば本棚が付属したもの、照明や充電用コンセントが付属したものもあります。
寝る前のひとときに、読書をしたり、スマホやタブレット端末を充電しながらSNSを見たり動画視聴を楽しむことができます。
脚付きマットレスにはヘッドボードがないため、そのような便利な使い方はできません。
サイズ展開が少ない
通常のマットレスにはシングル(幅約100cm)、セミダブル(幅約120cm)、ダブル(幅約140cm)、ワイドダブル(幅約150cm)、クイーン(幅約160cm)、キング(幅約180cm)というようにサイズにバリエーションがあります。
ひとりでもゆったり寝たいのであればセミダブル、ご夫婦と小さなお子さんの3人で寝るのであればクイーンといったように、目的に合わせてサイズ選びが可能です。
ですが脚付きマットレスは簡素な構造のため耐久性が低く、サイズを大きくするのが難しいのです。
そのため、サイズ展開はシングルサイズが圧倒的に多いです。
シングルサイズの脚付きマットレスは種類が豊富で選びやすいのですが、ダブルサイズ以上のサイズ展開は一般的ではないため、選択肢が少ないかもしれません。
脚付きマットレスのメリット
これまで脚付きマットレスのデメリットに関して説明してきましたが、次からはメリットに関して説明していきます。
価格が安い
脚付きマットレスは低価格な商品が多いです。
一人暮らしの学生や新社会人といった方々からのニーズが高かったこともあり、手に入りやすい価格帯で多く販売しています。
「そんなに長く使う予定ではないからとにかくコストを抑えたい!」という場合は脚付きマットレスはおすすめです。
ベッドフレームとマットレスを別々に購入するよりも、かなり支出を抑えられますので、家具・家電を一度に買い揃える必要があるのであれば、脚付きマットレスも検討してみてください。
部屋に圧迫感が出ない
脚付きマットレスにはヘッドボードやベッドフレームがないため、家具自体の高さや幅が最小限に抑えられます。
一般的には高さ70cm(ダイニングテーブルくらいの高さ)よりも高さがある家具は、視界に留まりやすく、それがお部屋の圧迫感を生みます。
圧迫感のあるお部屋は、実際の広さよりも狭く感じてしまい、窮屈な印象になってしまいます。
脚付きマットレスは、高さがマットレスの天面までしかないのでお部屋全体を見渡したときにスッキリ見えるというメリットがあります。
特にワンルームや1Kといったコンパクトなお部屋の場合は、圧迫感を避けるために脚付きマットレスがおすすめです。
マットレス下のスペースが利用できる
脚付きマットレスにはベッド下を収納スペースとして有効利用できるというメリットがあります。
脚の高さがそのまま収納力に関わってきますので、脚の高さは20cm以上のものを選ぶとよいでしょう。
ただし、カビが発生しやすいなどのベッド下収納のデメリットもあるため注意しましょう。
模様替えがしやすい
新しい家具を購入したり、気分を変えたいといった理由からお部屋の模様替えをすることがありますよね。
脚付きマットレスは頭側、足側といった向きが決まっていませんので、ヘッドボードがあるベッドフレームに比べると模様替えがしやすいというメリットがあります。
ベッドの配置を考えるときにお部屋の状況によっては、隅が出っ張っていたり、窓の位置が悪いといった理由からベッドフレームを置くと通行の邪魔になったり、ベランダに出にくくなってしまうといったことがおきてしまいます。
脚付きマットレスはベッドフレームと比べて、配置のバリエーションが多いです。
もしお部屋の壁や窓の条件が悪く、配置が難しいと感じる時は脚付きマットレスにすると解決するかもしれません。
横並びに配置して大きなベッドにできる
脚付きマットレス同士を横並びに配置することで、ファミリーベッドのように使用することができます。
家族3人以上で広々と寝たいとか、クイーンやキングサイズのマットレスは大きすぎてお部屋まで搬入できないといった場合には、シングルサイズの脚付きマットレスを2つ横並びに配置する方法があります。
ご夫婦とお子さんとで一緒に使ったあと、お子さんが成長されてから子供部屋に1つを移動させるといったことも可能です。
ただし横並びにするときには注意点が2つあります。
ひとつは必ず同じ高さのマットレスにするということ。
高さが2〜3cmも違ってしまうと段差が出来てしまい、寝心地が悪くなります。
もうひとつは、ベッドシーツをかける時に隣接する境目部分をかけるのが、手間になるということです。
こういったことが気にならない方であれば、脚付きマットレスを横並びに配置することはメリットです。
脚付きマットレスで後悔しないための適切な選び方
ここからは購入前に必ず見ておきたい脚付マットレスの選び方をまとめます。
後悔しないために、自分に合った商品を見極めましょう。
マットレスの内部構造
一般的なマットレスの内部構造は内側から順番に、コイル(金属バネ)、ウレタン(スポンジ)、わた、外側のカバー布という構造になっています。
特にコイルは寝心地に大きく関わるパーツとなるため、事前に確認しておいた方が良いでしょう。
マットレスに使用されるコイルはボンネルコイルとポケットコイルの2種類です。
それぞれの特徴を確認して、どちらが自分に合うのかを判断しましょう。
比較項目 | ボンネルコイル | ポケットコイル |
---|---|---|
構造 | 複数のコイルが連結している | コイルひとつひとつが独立している |
寝心地 | 体を面で支える ↓ 硬めな寝心地 | 体を点で支える ↓ コイル数が多いほど柔らかめ |
体圧分散 | 低い | 高い |
揺れ | 大きい | 小さい |
寝返り | しやすい | しづらい |
通気性 | 良い | 悪い |
耐久性 | 高い | 普通 |
価格 | 低い | 高い |
一体型か分割型か
脚付マットレスには一体型と、分割型の2種類があります。
一体型 | 自宅に搬入できない場合がある 中央に境目がないので寝心地に悪影響がない |
分割型 | よほど条件が悪くない限り搬入が可能 中央に境目があり、背中から腰にかけての寝心地が悪くなる |
自宅のドアが狭かったり、搬入経路上でL字に曲がる必要がある場合などは、一体型の脚付マットレスは搬入できない可能性が高いです。
その場合は分割型を選びましょう。
搬入に支障がない場合は、寝心地に関わるため一体型を選ぶのがおすすめです。
脚の高さ
脚の高さもメーカーによって様々です。
一般的には10cmから25cm程度のものが多く販売されています。
では脚の高さはどのような基準で選べばよいのでしょうか。
収納スペースを確保したいという希望を優先するのであれば、高さ20cm以上の脚がおすすめです。
収納スペースよりも、お部屋を広々と見せたいのであれば脚の高さは10cm程度の低いタイプがおすすめです。
マットレスは面積が大きい家具ですので、低くなるだけでも心理的な圧迫感は減ります。
ただし、マットレス下を掃除をするときに掃除機のヘッドが入るかどうかは気をつけましょう。
安すぎる商品は選ばない
比較的安価な商品が多いので、予算が限られている人にはありがたい脚付きマットレス。
ただし、とにかく最安値だから選ぶということはおすすめできません。
あまりにも安い商品は、原価を抑えるために内部構造でコスト削減している可能性があります。
コイルやウレタンの使用が少ないと必然的に寝心地は悪くなってしまいます。
マットレスは睡眠のために必要な家具です。
1日のうち6〜8時間は人の体重を支え続けなければならないので、そのぶんマットレスにかかる負担も大きいです。
壊れて処分することになったとき、処分にかかる手間や労力も大きいでしょう。
もちろん価格も大切なポイントですが、今回取り上げたデメリット・メリット、そして選び方をしっかり吟味して、自分の優先事項は何かを決めておきましょう。
脚付マットレスのデメリットを正しく理解しよう
今回は脚付きマットレスのデメリット・メリットについてまとめました。
サイズと価格以外で、色々な購入基準がみえてきたかと思います。
寝心地やメンテナンス性、お部屋の広さなど購入の基準は人それぞれですが、価格が安いからという理由だけで購入することはおすすめできません。
購入後に後悔のないように、こちらの記事が参考になれば嬉しいです。